育児相談室
おむつ&おしりのお役立ち情報局

第5回 あせもの予防法を、教えてください。

まずは室温に配慮し、汗をかかない環境づくりを

あせもは、汗をたくさんかいた時に、汗の出る腺(汗腺)がつまってできる発疹です。あせも自体は、多少かゆみはあっても、汗が減れば自然に治ることも多いですが、かゆくてかき壊してしまうと、その傷から感染することもあり、治るのに時間がかかります。

あせもの予防には、まず汗をかかないこと。全くかかないのは不可能だとしても、出来るだけ涼しい環境作りを工夫してみてください。エアコン・除湿機・扇風機などをご自宅の状況に合わせて使うことはもちろん、気温の高い時間帯の外出は控える、衣類は薄手のものを少なめに着せる、などなど。昨今の住宅事情では、特にマンションなど、どちらかと言えば室温が高くなりがちで、冬場でもあせものある赤ちゃんを見かけるほどですから、注意が必要です。

おむつのなかは、こまめにチェックし、乾燥させましょう

また、子どもは寝ている時もたくさん汗をかきます。ときどきお子さんの衣服の中へ手を入れて、汗ばんでいないか、確認することも必要です。その際、おむつのなかは特に蒸れて汗をかきがちですから、上半身は汗をかいていなくても、おむつの中は別にチェックしてみてくださいね。

それでも汗をかいてしまったら、そのままにせず出来るだけ早く洗い流すことも重要です。家ではこまめにシャワー、時間がなければ拭くだけでも構いません。外出時などは、すぐに汗を流せない場合もありますから、まず吸湿性のよい下着・衣服を着て出かけ、着替えも持参して、汗を拭いた後はサッと着替えさせてください。前述のように、おしり部分は特に汗をかきやすく、また乾きにくいという特徴があります。おむつ替えの際に、しばらく新しいおむつを当てずに、皮膚を乾かしてから替えるのもいいと思います。当然ながら、いくら紙おむつの吸水性が優れていても限界があり、長時間になれば吸いきれなくなって、おむつ表面に排泄物が残ってきます。排泄物が長時間、皮膚に触れているのは決していいことではありませんから、なるべくまめにおむつ替えをしてください。

石井のぞみ先生(小児科医)

医師だった父の勧めと、子どもが好きという理由から小児科医になる。至誠会第二病院などを経て、2005年4月より愛育病院小児科勤務。5歳の女の子のママ。

製作:ベビカム編集部

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