育児相談室
おむつ&おしりのお役立ち情報局

第3回 おむつ替えのとき、どう語りかければいいの?

赤ちゃんに触れながら、やさしく話しかけて

おむつは汚れたら取り替えて、おしりはいつも清潔にしてあげましょう。そのためには排泄、排便のつど交換することが望ましいのですが、月齢・年齢によって排泄回数も異なるものです。赤ちゃんの様子にあわせて神経質にならず、なおかつ安静・睡眠を妨げないように、生活リズムにあわせておむつを取り替えてください。赤ちゃんにはまず、清潔にして気持ちよいことを覚えさせることが大切です。授乳や沐浴・抱っこのときと同じように、赤ちゃんとお母さんとのコミュニケーションとしての"語りかけ"は重要です。のちに赤ちゃんが言葉を獲得していくために何よりも大切なことは、お母さんとの十分なコミュニケーションです。赤ちゃんが小さいうちはどのように話しかければいいのかわからない場合があるかもしれませんが、赤ちゃんは「アーアー」「アーウー」といった音声を出してお母さんにいろいろな要求を出したり、泣くことでおむつがぬれた不快感を知らせたりします。そのような時、「○○ちゃん、おむつはどうかしら?」「おむつがぬれて気持ち悪かったのね。」「おむつ取り替えましょうね。」「おむつ取り替えて気持ちよくなったでしょう。」など、赤ちゃんに話しかけながら、おむつの交換をしてあげましょう。お母さんのやさしい言葉がけやボディマッサージは、赤ちゃんにとって「あー、お母さんが気持ちよくきれいにしてくれている。」と実感できるようになります。まだまだ言葉で会話することはできませんが、赤ちゃんは音声を通して感情交流を楽しむようになるのです。

3~4ヶ月になると好奇心が出てきますから、おむつ替えのときにたくさんの言葉かけをしたり、小さなおもちゃで遊ばせたりするのもよいでしょう。半年をすぎて7~8ヶ月になると、お母さんの言葉の意味をある程度理解して、表情やしぐさで反応します。赤ちゃんの反応を見ながら、赤ちゃんの顔を見てゆっくり、わかりやすい言葉で話してあげましょう。そして、赤ちゃんのおしゃべりには応えてあげましょう。

赤ちゃんの気持ちに共感してあげましょう

月齢が進んでおむつを替えるのを嫌がったりすることがあっても、叱ったりしないでください。その子のサインを知り、タイミングを見て取り替えましょう。汚したことが悪いのではなく、おしっこやうんちが出たことは大切なことなのです。「おしっこが出たのね。」といってあげると、「これがおしっこなんだ!」というように、おしっこと言葉が結びつくようになります。赤ちゃんと一緒になって「気持ちよくなってよかったね。」と喜んであげてください。そして赤ちゃんの気持ちに共感してあげましょう。お母さんのその気持ちをよりしっかりと伝えるためには言葉だけでなく、表情やボディアクションをプラスすることをお勧めします。にっこり笑って抱きしめる、頬にチュしてあげる。こんなふうに言葉がけだけでなく、スキンシップたっぷり、愛情たっぷりのお母さんに赤ちゃんは、きっと大満足の笑顔で応えてくれることでしょう。

六笠元子先生(元星美学園短期大学教授)

現在も「幼児の健康」「幼児保育」「小児保健」など乳幼児の健康に関する科目を担当しながら、ママの悩みに答える電話相談員の活動も行っています。孫の成長が、何よりの楽しみ。

製作:ベビカム編集部

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