育児相談室
赤ちゃんの病気豆知識

その他

陰嚢水腫

発症しやすい月齢/新生児期〜2歳位まで
かかりやすい季節/特に決まっていない

どんな病気?

陰嚢内に分泌液が溜まることが原因

赤ちゃんの股の付け根(鼠径部)にはお腹の中(腹腔内)から睾丸が降りてくる通路があり、通常は睾丸が下降して陰嚢内におさまると、この通路は自然に閉鎖します。通路が閉じるのが遅れ、腹腔内の分泌液が通路から陰嚢内へ流れ落ちて溜まったものが陰嚢水腫です。

主な症状は?

サイズは色々、ヘルニアとの区別が重要

片側あるいは両側の陰嚢が膨らみますが、サイズは色々です。痛みはなく、手で触ると柔らかい感触です。症状は鼡径ヘルニアと似ていますが、陰嚢水腫では急にサイズが変化したり痛みが出たりすることはありません。ヘルニアの場合、嵌頓すると生命にかかわる場合もあるので、陰嚢の膨らみがヘルニアなのか陰嚢水腫なのか、健診時などに医師に確認してもらいましょう。

治療とおうちでのケアは?

分泌液が吸収され、自然治癒することが多い

自然治癒例が多く、1歳頃までに溜まった分泌液が自然に体内に吸収されていくことがほとんどです。健診などで経過を確認していけばよく、おうちでのケアは特に必要ありません。ただし、水腫が非常に大きい場合や2歳を過ぎてもサイズが変わらない場合は、自然治癒の可能性は低くなり手術が必要になりますので、小児外科や小児泌尿器科にご相談下さい。

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