育児相談室
赤ちゃんの病気豆知識

皮膚の病気

真性包茎・亀頭包皮炎

かかりやすい月齢/1〜2歳以降
かかりやすい季節/特に決まっていない

どんな病気?

包皮が全く剥けない状態とそれに伴う感染

新生児〜2歳頃までの男児の亀頭は包皮に被われてほとんど見えませんが、1歳半〜2歳頃になると包皮を手で下に引き下げれば、包皮が少し剥けて亀頭が現れるようになります。この状態は仮性包茎といい年齢的には正常な状態ですが、1歳半〜2歳頃になっても包皮が全く剥けないものを真性包茎といいます。包皮に包茎輪という狭い部分があったり、包皮の内側が亀頭に癒着していたりすることが原因です。真性包茎では亀頭と包皮の間に汚れや尿が溜まりやすく、感染を起こして亀頭包皮炎になりやすくなります。

主な症状は?

尿が出にくい、炎症になれば痛み

真性包茎のみの場合は通常は無症状ですが、排尿時に亀頭と包皮の間に尿が溜まって亀頭部分が膨らみ、尿が出にくくなったり年長児では痛みを訴える場合もあります。亀頭包皮炎にいたると、包皮が赤く腫れて痛みを伴い、先端から膿が出たり排尿時に尿がしみて痛がることもあります。普通、発熱はありませんが、亀頭包皮炎から尿路感染にまで及んだ場合には発熱する可能性もあります。

治療とおうちでのケアは?

保存的治療が主体、外陰部の清潔を保つように

真性包茎で感染を繰り返す場合、尿が出にくい状態が続く場合、最近ではステロイドクリームを塗って包皮を剥けやすくする保存的治療が行われる場合が多いです。この治療で効果がない場合は手術治療となります。亀頭包皮炎に対しては抗生物質の内服や塗布を行い、炎症が落ち着いてから上記の真性包茎に対する治療を行います。普段から入浴時に包皮を出来るだけ引き下げて陰茎・亀頭を洗うようにすることが大切です。成長に伴って徐々に剥けていく場合もありますので、お子さんの年齢によって治療が必要かどうかは小児科でチェックしてもらうとよいでしょう。

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