育児相談室
赤ちゃんの病気豆知識

皮膚の病気

とびひ

かかりやすい月齢/5-6ヶ月〜
かかりやすい季節/春〜夏

どんな病気?

細菌の感染によっておこる皮膚の炎症

黄色ブドウ球菌や溶血レンサ球菌などの細菌が、皮膚へ感染することが原因です。これらの菌はどこにでも存在している常在菌なので、普段から皮膚に付着することはありますが、皮膚の状態が正常ならば感染は起こりません。これらの細菌が付着した時に、たまたまその部分の皮膚の抵抗力が弱っていたり、虫刺され・ケガ・引っかき傷などがある場合には、そこから感染が起こって発症します。

主な症状は?

かゆみを伴う水疱、破けることで感染が広がります

米粒大〜大豆大ほどの水疱ができ、かゆみを伴います。とびひの水疱は薄くて破けやすいので、かゆくて掻いてしまうと簡単に水疱は破け、すりむけたような状態(びらん)になります。びらんの部分はジクジクして細菌の入った液が出ていますので、その液が別の部位の皮膚に感染すれば、そこに新たな水疱ができます。子どもは水疱を掻いた手で、そのまま自分のからだの他の部分や友達を触ってしまうので、まるで「飛び火」するようにどんどん感染が広がっていくことから、「とびひ」といわれています。

治療とおうちでのケアは?

涼しく、汗をかかせ過ぎないような工夫を

軽症ではびらん面に抗生物質軟膏を塗り、患部をよく乾燥させてかさぶたを作りやすくしますが、範囲の広いものでは軟膏に加え、抗生物質の内服を併用することもあります。また大きいとびひは他部位に感染しやすいので、ガーゼなどで表面を覆う場合もあります。家庭ではシャワーなどで患部を清潔にすること、かさぶたを保護し新たな感染を防ぐためにできるだけ患部を触らないようにすることが大切です。

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