育児相談室
赤ちゃんの病気豆知識

おなかの病気

嘔吐下痢症

かかりやすい月齢/6ヶ月〜2、3歳
かかりやすい季節/冬〜春先

どんな病気?

ロタウイルスやノロウイルスなどの感染でおこる

患者の唾液・排泄物・吐物などから、経口感染します。潜伏期は約2〜4日で、乳幼児は他のウイルス性急性胃腸炎より症状が激しいのが特徴です。軽い症状で済む場合が多い一方、大人にも感染する可能性があります。特に吐物やおむつの世話をする人は手を介して感染する場合があるため、ケアの後は必ず手洗いをする必要があります。

主な症状は?

激しい嘔吐、下痢

発症した日から2日目は、数度〜10回近い嘔吐を繰り返した後、水のような下痢が何度も出ます。下痢は酸臭で白い米のとぎ汁のような場合も多く、38〜 39度の発熱を伴う場合もあります。嘔吐・下痢は4〜5日ほど続きますが、脱水症状が進行しなければ、1週間程度で自然に回復します。嘔吐がひどく水分摂取ができない場合には、点滴や入院加療となることもあります。

治療とおうちでのケアは?

食事療法と水分補給を中心に

「迅速検査キット」を使えば、便からウイルスの種類を確認することができます。しかしロタウイルスやノロウイルスの特効薬はありませんので、吐き気止めや下痢止めなどを使った対症療法が主になります。食事療法は、白湯や薄めのお茶、または乳幼児用イオン飲料などの水分を中心に、少量で回数多めに飲ませることが原則です。水分をしっかり摂れることを確認してから、おかゆなど消化のよい食べ物を少しずつ与えるようにしてください。

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