育児相談室
赤ちゃんの病気豆知識

おなかの病気

細菌性胃腸炎

かかりやすい月齢/新生児期〜
かかりやすい季節/5〜10月ごろに多い

どんな病気?

いわゆる食中毒といわれるもの

細菌が原因で起こる胃腸炎、いわゆる食中毒のことで、口から入った細菌や毒素が激しい胃腸炎を起こします。原因として多いのはブドウ球菌、キャンピロバクター菌、サルモネラ菌、病原性大腸菌など。毎年、夏になると流行して話題になる病原性大腸菌のO・157も、細菌性胃腸炎の原因菌の1つです。

主な症状は?

嘔吐や下痢を繰り返します

原因となる細菌によって症状が異なり、嘔吐や下痢に加え、発熱や頭痛、場合によっては血便が出ることもあります。軽い場合は、夏かぜと診断されることもありますが、繰り返し嘔吐し激しい下痢が続くときは要注意。ウイルス性の胃腸炎に比べ症状が重く、細菌によっては命にかかわることもあるので、様子がおかしいと思ったら病院を受診しましょう。

治療とおうちでのケアは?

水分補給を第一に。手洗いなどで予防を

治療は、その菌に対して有効な抗生物質の投与で、細菌・毒素を速やかに体外へ排出させるため下痢止め・吐き気止めは使用しません。便の検査で細菌を特定する場合があるので、できれば便のついたおむつを持って行くようにしましょう。家では脱水症状を起こさないよう水分補給を第一に考えます。また、食中毒はなってからのケアよりも、予防が大切です。赤ちゃんへの食事は必ず火を通したものを与えて。また、家族はおむつ替えのあとや調理前など、必ず石けんを使って手洗いする習慣を。

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