- 腹ばいから1人でおすわりできる
- ハイハイが上達する
- つかまり立ちが始まる
- ♂約70〜74cm
- ♀約69〜72cm
- ♂約9000〜9800g
- ♀約6800〜8900g
ほとんどの赤ちゃんが、背筋をのばして座れるようになります。中には腹ばいの姿勢から、1人で体を起こして座れる赤ちゃんも。ハイハイも上手になり、自分の興味をひくもののところにすばやく移動するようになります。
下半身の筋肉がついてきて、足の力も強くなると、不安定ながらつかまり立ちを始めます。始めは足を斜めについてしまってしりもちをつくこともありますが、だんだんと足の裏で体重を支えられるようになってきて、安定した立ちっぷりを見せるように。ただし、おすわりはできるのにハイハイしない子や、ハイハイは省略しておすわりの後にいきなりつかまり立ちを始める子も。
赤ちゃん1人1人によって発達の早さや順序は微妙に異なるのです。両手と指はさらに器用になり、紙を両手に持って破いたり、タマゴボーロをつまんで食べられるようになります。下の前歯に続いて、上の前歯2本がはえて上下2本になるのもこの頃からです。
つかまり立ちが始まると、ローテーブルの上の物に手を伸ばして取れるようになります。細々としたものやいじってほしくないものは引き出しなどへしまっておきましょう。あちこち自由に動き回るのに、体のバランスは上手に取れないので、転んだり尻もちをつくこともしばしば。
テーブルの角にはクッションをはり、熱湯の入ったポットは手の届かないところに移動するなど、家の中を一度総点検してください。つかまると倒れそうな棚やライトも、固定するか赤ちゃんの入らない部屋へ移動しておくといいでしょう。活発に体を動かすのが楽しい時期なので、児童館などの広いスペースへ遊びにいってもいいですね。
この頃から、赤ちゃんは「アーアー」と声をあげて大人の注意を引いたり、要求を伝えるようになってきます。意味のある言葉はまだ話せませんが、人の会話をたくさん聞くと言葉の発達も促されるので、お母さんとお父さんはどんどん話しかけてあげましょう。
「母子相互作用」という言葉をご存じでしょうか。たとえば、赤ちゃんが泣けば、ママは駆けつけて抱き上げ、おっぱいを飲ませる。赤ちゃんは泣きやみ、落ち着きを取り戻してママの顔をじっと見つめる。それに応えてママがにっこり笑う。それが赤ちゃんの安定感につながる…。日々の繰り返しの中で何気なくやってきたこんなことが、すべてママからの一方的な働きかけではなく、赤ちゃんの方からの働きかけとの相互作用によって営まれているということ。子どもを育てていくうえで、大変重要なことです。ママが楽しそうにしていれば、赤ちゃんも楽しい。逆に、ママが自信を失って、落ち込んだり、イライラしたりしていれば、それは赤ちゃんにも伝わり、赤ちゃんの反応や行動にも影響をもたらすのです。
「抱き癖がつく」などとよく言う人がいますが、赤ちゃんが泣いたらいつでも遠慮なく抱っこしてあげてください。赤ちゃんはママと肌でふれあい、そのからだの温度を感じること、おっぱいの匂いや味によって、ママを認識し、こころの安定を得ているのです。成長とともに、目でママの表情や動き、ママの声を捉えることができるようになると、赤ちゃんはそれまでの感覚に新しく得たこれらの情報を重ねていくのです。
製作:ベビカム編集部