目で見ながら手を動かすのが上手になってきます。この頃から手をのばして物をつかむだけでなく、右手から左手に持ちかえることもできるようになります。好奇心はますます旺盛になり、興味のあるものは振りまわしたり、叩いたりとかなり熱中していじります。ほとんどの子はハイハイはまだですが、寝返りを自由にできるため、床をゴロゴロと転がって行きたいところへ移動することがあります。

おすわりは６カ月頃よりは上達したものの、まだまだ背中が少し丸まっていて前かがみ。筋肉や神経が発達するにつれて、少しずつ背筋がしっかりしてしっかり座れるようになってきます。音にはかなり敏感になり家族の声を聞き分けられるようになります。背後から名前を呼ばれるとサッと振り向くようになるのもこの頃。

人見知りはますます強くなり、お母さんやお父さんにはくつろいだ表情を見せる半面、よその人にはこわばった顔をしたり、顔を見ただけで泣き出すようになります。

ほしいおもちゃに手が届かなかったり、遊んでほしいと泣いて気持ちを表すので、できるだけその要求に応えてあげましょう。お母さんがすぐに応えてくれるとわかれば安心感が増し、自立するのが楽になります。

いたずらが盛んになるうえ、だんだんと部屋中を自由に移動できるようになってくるので、今のうちに小物は赤ちゃんの手が届かないところへしまい、階段や台所の入り口にはベビーゲートをとりつけ、戸棚にはカギをつけてください。転んでも頭を打たず、のびのびと遊べるように、床にはプレイマットや厚手の絨毯をしきましょう。同じ月齢くらいの赤ちゃんにも興味を示し、見つめたり声を出したりしますが、突然相手の目をつつくこともあるので、目を離さないでください。

なお、この時期に下の前歯がまだはえていなくても珍しいことではないので心配しないでください。

出産後、子宮が元に戻るまでには通常6〜8ヶ月かかるといわれ、月経の再開は、子宮が完全に回復してからということになります。いつ月経が始まるかは個人差も大きく、数ヶ月で始まる人もいれば、産後1〜2年、月経のない人も珍しくありません。ただし、月経がなくても、妊娠はします。次の妊娠をすぐに望まないなら、SEXのときの避妊は忘れずに。また、ママが母乳をあげている間は、無月経だったり月経不順になることはよくみられます。赤ちゃんに母乳をあげることによって、母乳の分泌を促進するホルモンが分泌され、それが卵巣の働きを抑える作用をするからです。早く次の妊娠を望む場合、母乳をやめるべきかどうかについては、さまざまな意見があります。一概にはいえませんので、ようすをみて判断しましょう。

基本的には1ヶ月健診で、母体の順調な回復状態が確認されれば、SEXしても問題はありません。だだし、母体の健康を考えると、次の妊娠を急ぐ事情がなければ、産後1年間は妊娠を避けたほうがよいといわれています。