- 2〜3時間おきに寝たり起きたりしている
- 泣くことで不快感をあらわす
- 原始反射か不随意運動で動く
- 視野が狭くあまりよく見えない
- ♂約50〜57cm
- ♀約50〜56cm
- ♂約3000〜4900g
- ♀約3000〜4600g
この時期の赤ちゃんは、2〜3時間おきに目を覚ましてはおっぱいやミルクを飲み、また眠ります。誕生直後は「胎脂」とよばれる薄い膜に全身がおおわれていますが、しばらくすると自然と乾いてはがれ落ちます。
産道を通り抜けたばかりなので今はスマートな体型ですが、体重が1日25〜50gずつ増えるにつれて、徐々にふっくらした体つきに変わってきます。不完全ながら五感は備わっていて、30cm先のものがぼんやり見えるほか、光りや音、肌に触れるものに敏感に反応します。手足を動かしたり、笑顔のような表情を見せますが、自分の意志からではなく、外からの刺激を受けて無意識に不随意運動や原始反射を見せているだけ。
原始反射としては、大きな音に驚くと両手を広げる「モロー反射」や、手のひらに何かが触れると握りしめる「把握反射」、口に入ったものには何でも吸いつく「吸啜(きゅうてつ)反射」などがあり、いずれも生後4カ月頃まで見られます。
1日の大半を寝て過ごすので、お母さんは適度な授乳と清潔、居心地のよい環境作りに気を配ってあげましょう。お腹がすいたと泣いたら授乳をし、おむつを頻繁に取り替え、部屋の温度をお母さんが暑過ぎず寒過ぎない27度前後に設定してください。
おっぱいの出には個人差がありますが、出産後2週間くらいまで出る「初乳」には赤ちゃんを病気から守る免疫がたくさん含まれています。多少出が悪くても、できるだけ母乳をあげてください。おっぱいは赤ちゃんに吸わせることによって、次第に出がよくなります。
赤ちゃんに授乳する時には、優しく話しかけたり、赤ちゃんの様子をよく見てあげて。テレビやビデオを見ながらお世話をするとそちらに気を取られて、赤ちゃんからのメッセージを見逃しがち。赤ちゃんが起きたらテレビやビデオ、音楽などは消してゆっくり向かい合いましょう。赤ちゃんが目を覚ましている時は、抱き上げてあやしたり優しく話しかけたりと、自然な気持ちで楽しくスキンシップを取ってください。
ママのからだが、出産前の状態に戻るには少し時間がかかります。産後6〜8週までを「産褥期」といい、この時期には、からだが出産前の状態に戻ろうとするために大きな負荷がかかっています。十分な休養が大切です。状況が許す限り、赤ちゃんのお世話以外の家事は、家族に手伝ってもらい、ゆっくりと静養を取りながら、赤ちゃんとの生活に少しずつ慣れていくようにするとよいでしょう。
子育ての答えはいつもひとつとは限りません。もちろん専門医の意見、周囲の先輩ママのアドバイスがその都度あなたの心強い味方になってくれますが、子育てを楽しむためには、ママ自身にゆとりが必要です。決してよい母親になろうとあせらず、赤ちゃんといっしょに、ゆっくり、"大きく"なっていけばいいのです。
初めての育児には「なぜ?」「どうして?」「どうすればいいの?」がつきものです。でも、知識や情報、周囲の意見に判断や即答を求めるのではなく、ママが「自分で考える」ことも実はとても大切です。ときにはその場ですぐに、ときにはよく考えたうえで、ママ自身が判断し、自分なりの答えを出していきましょう。
製作:ベビカム編集部