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育児相談室

赤ちゃん学おしり講座

「赤ちゃん学おしり講座!」はお母さんの愛情を、やさしく、易しく、カタチにする研究。
お母さんたちとnepia GENKI!の研究開発スタッフが手を取り合って、赤ちゃんのためによりよいモノづくりをしていこうという試みです。
そんな中から、育児に際して役に立ついろいろなことがわかってきました。
赤ちゃんと育児に関する研究成果を、ここに「おしり講座」としてまとめました。

赤ちゃん学おしり講座!(1) - 赤ちゃんのおしり

赤ちゃんのうんちやおしっこなどの排泄物について

赤ちゃんのおしっこは、1回につきどの程度でるの?

2〜3ヶ月で、10ミリリットル。1歳では50ミリリットル程度です。

生後2〜3ヶ月の頃の赤ちゃんは、1回10ミリリットルくらいのオシッコを1日15〜20回。月齢が進むにつれて1回の量が増えて回数が減り、お誕生日の頃には、1回に50ミリリットルくらいで10回内外に。

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うんちの色がちょっとヘン

食べたものによって変わります。血便などがなければ様子をよく見て。

赤ちゃんは消化能力が未発達なため、ウンチの色が食べ物によって変化します。オレンジジュースで黄、バナナで黒くなったり、1〜2ヶ月の頃は、ミルクや母乳の時は緑色だったり。うんちの色がおかしいなと思ったとき、なかなかでない時、お母さんとしてはとても心配になるものですが、とりあえず赤ちゃんの様子をよく見てください。機嫌がよく、熱もなく、体重も順調に増えているようならば、あまり心配はいりません。ただ、血便やまっ黒い便、大量の粘液がでるなどの異常がある場合は、すぐお医者様へいってください。

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おしりがムレて、きげんが悪い

かぶれる前にサラッとした状態に戻してあげましょう。

赤ちゃんのおしりの皮フは、おむつ内の湿気でムレると、傷つき、カブレやすくなります。いつでもサラッとしたおしりのためには、布おむつよりも紙おむつがだんぜんおすすめ。ただし、おむつ内の湿度が高くなりすぎない2〜3時間で、交換してあげましょう。

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赤ちゃんのふわふわお肌をまもるには?

こまめにスキンケアを。

さらさらお肌を守るために、入浴後はスキンケアを。汗っかきの赤ちゃんは、アセモができやすいので、パウダーを軽くつけてあげましょう。ただし、つけすぎないように、手のひらにとって量を加減してください。肌のほてりをさましたら、新しいおむつを。また、あたたかい日の日光浴も健康上からもぜひ実行したいこと。初めての日光浴は、まず足元から。4,5日間隔で上へ上へと裸にしていきます。少し慣れてきたら、下を向かせておしりも陽に当ててください。夏は涼しい午前か夕方、秋・冬はお昼前後の柔らかな光がいいでしょう。

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赤ちゃんが赤いおしっこをした!

まずは赤ちゃんの様子をよくみて

尿のなかに含まれる尿酸塩やシュウ酸塩などが原因で、赤ちゃんのおしっこが薄い赤色になることがあります。発熱がなく、普段どおり機嫌もよく、おっぱいもよく飲んでいるようなら心配はありません。このようなおしっこは夏場に時々見られ、検査してもらえば尿酸塩なのかどうかははっきりしますので、不安なときは小児科を受診してください。尿道炎、膀胱炎、腎盂腎炎などの尿路感染症の場合の血尿は膿の混じった濃い褐色になります。排尿時に痛みを伴ったり、熱が出るなどの症状が出ますので、赤ちゃんの様子をみて、早めに的確な治療を受ける必要があります。

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うんちの固さが、日によってちがう

水分の量がちがえば、うんちのかたさも変わります。

うんちのかたさは、大腸で吸収される水分量によって変化するといわれています。生後まもない子どもほど、大腸の水分をコントロールする力が未熟。だから水分量を調節できないまま、排出することになってしまい、固くなったり柔らかくなったりするのです。特に夏は赤ちゃんがたくさん汗をかくため、水分を大量に摂ります。すると、急にうんちが柔らかくなったりするのです。つまり、うんちがときどき柔らかくなる程度でしたら、正常です。ご安心を。

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うんちの回数が多くて、おむつかぶれが直らない。

新生児は1日に30回もうんちをすることがあるのです。

1カ月未満の赤ちゃんはしょっちゅううんちをしています。これは「食道直腸反射」と言う反射があって、食道が動くと自動的に直腸も動き、うんちが出るようになっているから。また、肛門の周辺をちょっと刺激しただけでもうんちをしてしまいます。この時期のうんちは水分が多く、泡立ったような状態で出ることも。ただ、うんちは皮膚を刺激するため、おむつかぶれは本当に治りにくくなります。おむつを替える時はおしりを洗い、その後、完全に乾かすようにしてみましょう。熱風に気をつけながらドライヤ−で風を送って乾かすのもいいですね。

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赤ちゃんも便秘するの?

うんちが出なくてもお腹が張らずおならが出ていれば大丈夫です。

生後3ヶ月頃になると、新生児とは違い、哺乳と同時に反射的にうんちをすることがなくなります。「便秘」と言えば「便秘」ですが、この時期の赤ちゃんは大人の便秘と違い、数日出なくともあまり硬いうんちにはなりません。うんちは出なくともお腹が柔らかく、おならは出ているようであれば、腸は動いていると考えられるので、慌てなくてもいいのでしょう。お腹が張ったり、赤ちゃんがきばって苦しそうな時には、綿棒をベビーオイルに軽く浸し、綿のついた先端半分くらいを肛門に出し入れして刺激してみてください。

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赤ちゃんが下痢と便秘を繰り返すんですが。

この時期は消化する力が発達中。食事によってうんちに影響も

10カ月になると離乳食が大分進んできて、赤ちゃんのお腹もいよいよ完成期に入ります。でも、消化する力はまだ完全とは言えません。そのため食べたもの、飲んだものなど、メニュ−によってうんちの様子がいろいろと変化してしまうことも。例えば、一般的にはリンゴをあげるとうんちが固く、柑橘類をあげるとうんちが柔らかくなる傾向があります。成長するにつれだんだんと消化機能も完成してきますので、もうしばらくは辛抱して。

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下痢かどうか判別できない。

うんちや赤ちゃんの様子がいつも通りかどうか比べてみて。

うんちの回数や状態は赤ちゃんによって微妙に違います。いつもよりもうんちの回数が多く、においや色がいつもと違い、いつも以上に水っぽかったら下痢を疑った方がいいでしょう。そのほか、赤ちゃんの機嫌が悪かったり、母乳やミルクの飲みが悪くなるかもしれません。もしもなんらかのお腹の病気になって下痢をしたとしたら、赤ちゃんはよく泣いたり食欲がなくなったりと明らかに様子がおかしくなるはず。ちょっとうんちがゆるくなっただけであれば、あまり心配しなくても大丈夫です。

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食べたものがそのままうんちに。大丈夫かしら?

腸も少しずつ大人になるもの。焦らず様子を見守りましょう。

赤ちゃんの腸の機能は、生後6〜10カ月頃から大人に近づいてきます。それでも2歳近くなるまでは、食べたものが消化しきれずにそのまま出てきてしまうこともあるでしょう。特にニンジン、トウモロコシのように繊維が多く色素も豊富な野菜は、腸で消化されていてもうんちに混ざることがあります。でも、これは赤ちゃんだけでなく、大人にも時々見られること。必要な栄養分は吸収されているはずですから、慌てないで、「これから腸も大人になっていくんだ」と思って見守ってあげましょう。

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生後10ヶ月の赤ちゃんのうんちは?

赤ちゃんによって状態はまちまち。元気で食欲があれば安心して。

大人でもゆるめの人と固めの人がいるように、赤ちゃんも1人1人うんちの状態が違うものです。また、何を栄養源としているかでうんちの状態や色も変わってきます。そのため、こういううんちならいい、悪いとは簡単には言えないのです。特に、生後10カ月頃だと離乳食も2回食か3回食となり、かなり進んでいる頃。離乳食の量が増えると、腸内細菌の構成が大きく変わります。そのため今までとはうんちの量や状態が変わることも珍しくはないのです。赤ちゃんがご機嫌で、よく飲み食いをしていたら、あまり心配しなくてもいいですよ。

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いつも緑色の便をするのですが、下痢のときまで緑色なのが心配です。

赤ちゃんや食べたものによってうんちの色もさまざまです。

下痢は普段のうんちが水っぽくなっているので、普段黄色いうんちをする赤ちゃんは黄色い下痢、緑色のうんちをする赤ちゃんは緑色の下痢をすることになります。また、ホウレンソウを食べた後にはホウレンソウの緑色、ニンジンを食べた後は赤茶色のうんちをすることもあるのです。ちなみに、お子さんの場合は普段から緑色なので、単に下痢気味になった可能性の方が高いですね。ただし、熱を出したり吐いたり、せき・鼻水などの症状があったり、食欲がない・機嫌が悪いといった様子が見られたら、体調を崩している可能性も。いつもと違うと感じたら病院で診てもらってください。

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2〜3日に1回のうんちは便秘?

1〜3ヵ月の赤ちゃんの便秘はあまり心配しなくて大丈夫!

2〜3日に1回しか出なくても、うんちが普通の固さで、あまりいきまなくても出るのなら便秘ではないと考えていいでしょう。赤ちゃんが苦しんでいるのに出ない時には、綿棒で浣腸をしてあげましょう。綿棒にオリーブオイルやベビーローションをつけ、綿棒の先を肛門の中に入れてそっと回してみてください。クセにならないかと心配するお母さんもいますが、お腹の筋肉が発達してくれば自力で出せるようになるので大丈夫。また、普段から便秘がちな場合は便が柔らかくなるプルーンや柑橘類の果汁をあげたり、おへそを中心に「の」の字を書くようにマッサージするといいでしょう。

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離乳食をとるようになって、うんちの状態が変わった。

離乳食に慣れるまでは下痢や便秘が交互に来ることも。

離乳食によく使われる食べ物の中には、うんちに影響を及ぼすことで知られているものもあります。たとえばリンゴ果汁にはうんちを固く、柑橘類やプルーン、パイナップルの果汁にはうんちを柔らかくする作用があるのです。こうしたものを食べなくても、離乳食中はまだ食べ物にお腹が慣れていないため、下痢っぽくなったり便秘気味になったりとお腹の調子が定まらなくなりがち。毎日うんちの状態が違うとお母さんは気になるでしょうが、赤ちゃんの機嫌が悪くなく、平熱でせき・鼻水も出ておらず、食欲などに変化がなければまず大丈夫。そのまま離乳食を進めてみてください。

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うんちに血が混じるようになった。

腸の粘膜がただれて便に血が混じることがあります。

乳児では、腸の粘膜がまだ脆いため、便で粘膜が擦れて出血してしまうことがあります。血液の色が鮮やかな赤で、便の一部に混じっているというのであれば、肛門か直腸の出口に近いところから出血しているのではないかと思われます。哺乳力低下、嘔吐、発熱、不機嫌などの症状がなく、出血の量・頻度も少なければ、このまま様子を見てよいでしょう。ただし上記のような症状を伴う出血の場合には、細菌感染による急性腸炎(キャンピロバクター菌、サルモネラ菌、ブドウ球菌、大腸菌など)の場合もあります。小児科を受診して検査を受ければわかりますので、回復が見られないようでしたら、一度相談してみることをおすすめめします。

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生まれてからずっと緑色のうんち。大丈夫かしら?

生まれてからずっと緑色のうんち。大丈夫かしら?

離乳食前の赤ちゃんは、肝臓から出る胆汁色素のビリルビンの色がそのまま便にでます。便が長く腸にとどまっていると、ビリルビン酸化して緑色になるのです。また、便に白いぶつぶつや粘液が混じっていることもよくありますので、特に心配はいりません。赤ちゃんがいつもと変わらず元気なら、一喜一憂する必要はありませんよ。また、離乳食の時期になると、食べたものによってもウンチの色が変わります。 ただ、注意が必要なのは、白い便や、血の混じった黒い便。ウイルスに感染したり、消化管内の出血などの可能性がありますので、早めにお医者さんに相談しましょう。いずれにしても、ウンチは赤ちゃんの健康のバロメーターですから、色だけでなく、硬さや、回数なども赤ちゃんの様子とともにいつも注意しておくことは大切です。

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うんちが少なく、頻繁におならをするのですが。

「おなら」は腸が元気に動いている証拠。

「おなら」がでるのは、腸がよく動いているからです。赤ちゃんはミルクと一緒に空気をたくさん飲むので、げっぷでうまく出せなかった空気は全部おならになるのです。とくに、生後3カ月ぐらいになると腸の動きが活発になり、それまで元気だったのに夕方になって突然痛がって泣くことがあります。発熱や下痢などの症状がなく、しばらくするとけろりとしているようなら、心配はありません。ガスや便が出ることで楽になることもあるようですから、おなかをやさしくマッサージしてあげたり、綿棒で肛門を刺激して便やおならを出させてあげるのもよいと思います。げっぷの場合には、体位を変えると出る場合もあるので、横向きやうつ伏せに寝かせてみるのもよいでしょう(うつ伏せの場合は側から離れないように)。

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赤ちゃんが濃い黄色のおしっこをした。病気かしら?

おしっこの色や量は水分の取り方によってかわります。

赤ちゃんの尿の量や色は、飲んだミルクの量や汗のかき方、その日の体調によっても変わります。ミルクや水分をたくさんとったあとのおしっこは量も増え、色も透明に近い色になります。逆に水分の取り方が少ないと、尿の量は減り濃い黄色になります。おむつに膿がついていたり、排尿のときに痛がる様子がある場合は、すみやかに医師の診察を受けましょう。

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おしっこの回数が多いんですが。

成長とともに回数は減ります。

新生児の場合、膀胱の筋肉が未発達で、尿をためてコントロールすることがまだ上手ではありません。1時間に1回ぐらいのタイミングでおむつを濡らす程度はまず正常といえるでしょう。また、生後2〜3カ月の赤ちゃんなら、1日15〜20回のおしっこが標準的な回数です。30回以上あるようでしたら、若干多いといえるでしょう。成長とともにおむつを替える回数は減ってきますが、大切なのは、おむつがおしっこでぬれていたらできるだけすぐに替えてあげること。おむつをいつも乾いた状態に保つことは、おむつかぶれの予防にもとても大切です。ある程度の月齢になっても回数が減らなければ、生まれつき膀胱が小さいか、もしくは腎臓の機能に問題がある可能性もあります。まずは原因を調べるために、一度小児科を受診してはいかがでしょう。

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ミルクと母乳ではうんちが違うの?

多少の違いはあります。腸の状態によっても変わるので心配いりません。

母乳の赤ちゃんのほうが黄色っぽくてやわらかめ、ミルクの赤ちゃんのほうが褐色を帯びた濃い黄土色でやや硬め、というのが一般的。便の回数も、母乳の赤ちゃんのほうが若干多いようです。これは、ミルクと比べて母乳のほうが腸内で消化しやすく、赤ちゃんの飲む回数も多いためと考えられています。ただし、赤ちゃんの腸の具合によっても、便の状態(色、臭い、やわらかさなど)や回数は変わってきます。母乳やミルクをよく飲んで機嫌がよければ、順調に発育している証拠。他のお子さんと比較して心配することもないでしょう。

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おしっこのにおいが気になります。病気でしょうか?

おしっこのにおいが気になります。病気でしょうか?。

赤ちゃんのおしっこは、たとえ健康な状態でも、そのときどきで、においが強かったり、におわなかったりします。これは、おしっこをしてから、おむつを替えるまでの時間が一定ではないため。あまり心配しすぎる必要はありませんが、普段と違うにおいがする、おしっこをしてから時間が経っていないのに、におうなどの状態が続くときは、尿路感染症などの病気も疑われますので、念のため小児科を受診してみたほうがいいでしょう。

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うんちに白いものが混ざっています。

未消化の母乳やミルクが出てきたもので、赤ちゃんにはよくあることです。

赤ちゃんのうんちに混じる白いツブツブは、乳脂肪のかたまりで授乳期の赤ちゃんにはよく見られること。腸の動きが常に一定ではないため、動きの早い時は、おなかに入った母乳やミルクが消化されずに出てくるのです。また、母乳やミルクの中には消化吸収されないカスのようなものもあり、それがうんちといっしょに出てくることがあります。機嫌がよく、いつも通りに母乳やミルクを飲んでいるなら、特に心配しなくてもいいでしょう。

製作:ベビカム編集部

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