TOP > 育児相談室 > 赤ちゃんの病気豆知識 > 肛門周囲膿瘍

育児相談室

赤ちゃんの病気豆知識

皮膚の病気

肛門周囲膿瘍

かかりやすい月齢/新生児〜1歳位まで かかりやすい季節/特に決まっていない

どんな病気?

肛門の周辺に膿のかたまりが出来る

肛門周囲膿瘍とは、肛門の周辺に膿瘍という膿のかたまりが出来る病気です。この膿のかたまりが出来る原因は、肛門周囲の皮膚炎(いわゆる、おむつかぶれ)、あるいは腸内の炎症が肛門周囲の皮膚にむかって瘻孔(小さな管のつながった穴)を作るためです。1歳未満で多く、それ以降まで続くことはほとんどありません。

主な症状は?

肛門周囲の腫れと膿

肛門の周囲が赤く腫れ、排便時に痛がって泣くこともあります。肛門の周囲といっても、360度全方向が腫れるわけではなく、左右の脇か(時計で言うと3時か9時の方向、片側あるいは両側)、真上(12時の方向)が多いです。膿瘍が自然に破裂して、先端から膿が出てくる場合もあります。

治療とおうちでのケアは?

肛門周囲の清潔を保つように

軽症の場合には抗生物質の内服で治癒しますが、程度によっては外科的に膿瘍を切開して、膿を出さなければならない場合もあります(排膿)。家庭でのケア・予防法としては、肛門周囲の皮膚がただれると細菌感染を起こしやすくなりますので、排便後はお尻をよく洗うなど、肛門周囲の清潔を保つことが大切です。特に母乳栄養児では、生理的に便がゆるく、排便回数も多いので注意が必要です。

赤ちゃんの病気豆知識

ページトップ